アメリカの音楽系電子機器のキットメーカーPAiAの製品の紹介です。
リーズナブルな価格、ハッタリの効くパネルが付属(または別売)
痒いところに手が届く小憎いラインナップと、魅力いっぱいのPAiAの
世界をどうぞ!!
トラブルシューティング、僕の行った改造(改良)もあります。
ん?なんじゃこりゃあ??をクリックしてね。
2VCOのVCOモジュール、2つの12dbVCFが入ったVCFモジュール、
3つのVCA、ノイズジェネレータが入ったVCA、そしてMIDI/CVコンバータ
が現在のラインナップです。これらとケース、パッチコードがセットになったものが
P9700Sとしてリリースされています。(それぞればらばらにも買えます。)
アナログシーケンサやS/Hなどの入ったモジュールもアナウンスされていますが
いつ発売になるのかなぁ〜。
最大4チャンネルのMIDI/CVコンバータとして使用できます。(4ボイスの
ポリフォニックにも対応可。)
1チャンネルにした場合、ノート、PGナンバー、ピッチベンド、モジュレーション
などを電圧化して出力します。MIDI制御の照明装置などへの応用も考えられ
ます。
あ、それとですね。パネルのシルク印刷はアルコールで溶けます(^^;
他のモジュールもそうなのかは不明。(恐ろしくて試してません。)とにかくこの
モジュールに関してはアルコール厳禁です。ジャックのクリーニングの時など気を
つけた方がよろしいかと。
2回路のゲートインバータ、1回路のゲート整形回路、3つのCVサプライ兼
アッテネータ(入力に何も入力されていない状態では、1と2が+8V、3が
−8Vの最大電圧が出力される)、電源が入っています。
パネルはホームセンターから買ってきた板厚3ミリのアルミ板から手引きの
金鋸で切り出して作りました。気の利いた工具といえば電気ドリルだけ。
万力も持ってないので、ヤスリ掛けの時押さえていた方の指が痺れ、半年
ぐらい取れませんでした(^^;
豊富な波形が独立して取り出せるVCOが2つ、LFOとしても使用出来る
エンベロープジェネレータ(AR)が入っています。パルスモジュレーション
入力など、コントロール入力も豊富です。各VCOはピッチボリュームのセ
ンターから+−1オクターブの巾でデチューンが可能です。
OSC−Aにはシンク入力、サイン波出力も付いています。
また、OSC−AはLFOとしても動作可能です。
温度補償は補償抵抗によるものではなく、OTAの入力に封入してある
ダイオードを利用するという「裏技」的な方法になっています。
これがなかなか良くて、前日、室温20度でチューニングし使用していた
本機を、翌日暖房を入れたばかりの室温5度ぐらいで立ち上げても、強めに
ビートが出ているだけで、ピッチはそう大きくはズレてはいない感じでした。
MS−404は同様な条件で半音上がっていましたからなかなか優秀です。
LP、HP、BPの出力が独立して取り出せる12dbのVCFが2つ入って
います。シリーズで接続することにより、24dbのフィルターとしても使用
可能。周波数やQを独立して設定できるので、二つのピークを持たせるこ
とが可能。これは音作りの強力な武器になります。Qも電圧制御できます。
欠点としては、発振しやすいこと。この発振はいわゆる「セルフオシレー
ション」などというものではなく、発振したが最後制御不能に陥るという
困ったものです。フィルターが開ききってから更にCVを上げていったとき
突然起こります。Qを上げるほど、より低い周波数でも起きやすくなります。
VCOと同様なエンベロープジェネレータも付いているのですが、イニシアル
の状態ではEGの出力は1/2に減衰されてVCFに供給される様になって
います。これはこの発振を考慮しての事と思われます。この状態で使用
する限りこの発振は起きにくいのですが、外部からCVを入力した場合は
簡単に発信してしまいます。ツイータを飛ばしかねないので、作音は音量を
下げぎみの状態で行うことをお勧めします。
それとQを上げるほど歪みやすくなるので、何らかの方法で入力を絞るこ
とが必要です。
このモジュールだけを購入し、いわゆる「フィルター」として使おうとお考え
の方へ。
フリケンシーのつまみを最大に上げてもフィル ターが全開になりません。
(もこもこの音のまんま・・・)手動でのフィルタリングを諦めて、内蔵のモジュ
レーターでコントロールするか、外部 からのCVで制御する必要があります。
3つのVCA、ノイズジェネレータ、エンベロープジェネレータが入ってます。
しかし普通のアナログシンセに於けるVCAと思って接すると「あれ??」という
感じです。「オートパンポットに、リングモジュレータやノイズジェネレータ、ADSR
をプラスした物」 という表現の方が理解しやすそうです。
リングモジュレータは直流領域ではVCAなわけで、エンベロープジェネレータ
の出力はリングモジュレータの一方の入力へとつながっています。
問題としては、このシリーズに搭載されているエンベロープジェネレータ全て
に言える事なのですが、アタックを終了しない限り、再トリガー出来ないという
のがあります。アタックの遅い設定にした場合、全く演奏に追従しないのです。
これにはホント参ってしまいますよ。。。
テルミンがやたら欲しくなり購入。
キットとしてみた場合、木部の塗装と、その下処理がちょっとやっかいなのと
調整が難しいのが難点。他の作業は初心者でもすんなり運ぶはずです。
楽器として見た場合、室温に敏感なので季節が変わると、ツマミの範囲内で
「ヌル(無音)」がとれなくなります。そのつど蓋を開けてドライバーで調整し直
す必要あり。オリジナルでは、蓋はマジックテープで固定するようになっている
けど、蝶番を付けてしまいました。本気で使用するつもりなら、これは必須かも
知れません。それにしてもこの基板の大きさに対し、ケースのデカさはまるで
「お相撲さんのxxx」だ。(笑) ケースは別売なので木工に自信のある方はRCA
テルミンみたいなケースを自作しても面白いかも。
真空管式のプリアンプ・キット。その名も "Tube Head"
プリアンプなんて体裁のいい名前を付けられているけど、これは立派な
ディストーション・ボックスである。とにかく、ぶっとく歪むんである。
僕は主に、リズム隊やベースを歪ませるのに使用しているが、
このネチッコイ歪みかたは、コイツならでは。
ただ、キットなので万人にお勧めとはいかないのが残念・・・。
以下、組み立ての時の記念写真だ。
電源はACアダプターによる12V。
では、高圧を必要とする真空管をどうやって食わせるのか???
それは、この回路図の上の部分、一般にポンピング回路と呼ばれる
整流方式が使われている。元となる交流電圧源は論理ICによる発振回路で
作っている。ローカル電源でマイナス電圧が欲しい時に多用される手ですな・・・。
しかしながら、真空管に供給される電圧は40Vそこそこ(実測)。
通常の真空管回路の半分から1/3の電圧だ。
彼 (真空管) は食糧不足にアエギながら大量の歪みを発生するという寸法。
しかも、この歪みはやっぱり真空管ならではの感触を備えた独特のものだ。
アンタはやっぱりエライ!!!
さらに注目すべきは、真空管2段めのグリッドと1段めのプレートの間に挿入さ
れた半固定VR!!
調整次第で、非対称な歪みを発生させることも可能。
これもまた味のある歪みを醸成する。
2つのモノ入力と、4つのステレオ入力を持った単なるラインミキサーです。
モノ入力にはパンポットが付いています。これを2台組み込んであります。
上の物よりさらにシンプルなラインミキサー。
8つのモノまたはステレオ入力が付いています。レベルコントロールも無し。
信号系を整理したいと常々思っていて、ついにこんな物を揃えました。
いずれは巨大化し、老朽化したオールパッチの現用のミキシング系から
こういったシンプルな物への移行を念頭に入れています。
シンプルなだけに、いい音がします。このラックは別電源120Vで駆動。