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真空管が好きだ

僕は真空管アンプが好きだ。
もちろん音も好きだが、真空管の持っている雰囲気が大好きだ。
しかも、真空管を単に素子としてとらえ研究の対象にする、などという冷静さも
持ち合わせていない。つまり唐突な例えだが、和凧を愛したいのであって、和凧を
構成する素材を使って、最新のコンピュータ解析により設計したカイトを
作ることには、いっさい興味がない。当時の回路そのままに組んだ、
当時の音を聴きたいのだ。懐古趣味でいい。
6AS7Gシングル / 6V6シングル / 高1AMチューナー / 12BH7Aプッシュプル
6BQ5電源トランスレスプッシュプル
38センチハードエッジウーハーを中心としたシステムへの再生装置改変
3WAY化顛末
スーパーツィータ・デビュー
高域用6L6シングル3結アンプの出力管変更
ロシア、スロバキア製の12AX7
これはなんでしょう?

6AS7Gシングルアンプ

上の写真は最近組み立てた6AS7Gという真空管を使ったアンプです。
寝室でも真空管を使ったアンプで音を出したくて仕方がなくなり、作ってしまいました。
原型は「無線と実験」1972年2月号に牧まこと氏(現在はメルコの社長さんだとか・・?)
が発表した6080用の回路です。歪み打ち消しを積極的に狙った回路構成で、この部分
の定数はそのまんまコピーしています。実はこのアンプ、1974年頃一度組んでいます。
その時いろいろ定数を変えて実験したので、その結果も反映させています。トランス類は
当時の物をそのまま使用しました。
主に聴くのは、多い順に、AMラジオ、昭和歌謡、クラシック、なつめろロック(?)です。
実にマイルドで、刺激的な音をいっさい出さないアンプです。寝室向きです。
先日帰省した娘などは、このアンプで「エンヤ」を聴き、えらく感動して帰っていきました。
もともと原音再生とか、HiFiなどというものは存在しないのです。ある程度の出費をすれば、
これらありもしない概念を満たすアンプやスピーカーが手に入ると思わされている、或いは
おしきせで買わされざるを得ないところに、今のオーディオ製品の貧困さがあります。
アンプとスピーカーっていうのは、言ってみれば「楽器」の類なんです。このアンプは癒やし
系音楽の再生が得意な楽器なんですね。
しかし、演歌やロックを聴くには物足りない感じもあり、現在、このアンプと正反対の個性を
持ったアンプを作るべく画策中です。アンプはソースによって選ぶ必要があるんです。
こういった事実から切り離され、ひたすら均質な、(というよりメーカーにとって作りやすい)
アンプを買わざるを得ない現在の環境は、全くヘン(!)です。
コンポのスピーカー端子から信号を取り出し、これらの真空管アンプを通して改めてスピー
カーをドライブするという方法でも、十分に「楽器としてのアンプ」を体験できると思うのですが。


まずシャーシを作る。
アルミ板に穴をあけ(かなりな肉体労働)、別に製作しておいた木枠に取り付ける。


続いて部品の取り付け。
重量物が多いのでけっこう大変・・・総重量10kgを越えます。
この図体で、出力6.5ワット・・・


抵抗やコンデンサ等、細かいパーツを取り付け完成。
真空管アンプは、プリント基板などは使用しないのが本来の姿です。



次作のために取りあえずゲットした真空管。
どう料理するか考える時間がいちばん楽しいかも!!


6V6シングルアンプ


6J7+6V6アンプが完成!!

上の真空管を使用したアンプがやっと完成しました。コンセプトは「ローファイ」。ビーム管
6V6の特徴を生かした「音の悪いアンプ」です。
ギラつく中高域、ドコドコ言ってて分離が悪いけど、妙に存在感のある低域などなど、みご
と昭和30年代の安物電蓄の音が再現されました。
出力トランスはわざと低域の出ない物を使用。これにより低域にかけてのNFが減ることで
制動の悪い低音を演出しています。オーディオマニアな方が読んだら笑い転げそうですね。
ちょいと時代は後になりますが、トランジスタ式のOTLアンプの出力コンデンサの容量も
やたら大きくせず、ギリギリ小さめの値を使った方がボトムの据わりがいいというのと同様
の理屈です。
オーディオ道楽系の人は(まあこんな素材(6V6)のしかもシングルアンプなどという分の悪
いアンプは絶対に作らないとは思いますが)出力トランスには出来るだけ帯域の広い物を
使用し、出来るだけ多量のNFをかけ、「こうでもしなきゃHiFiとは言えないぞ」などと宣うの
でしょうが、これをやるとクソ面白くもない普通の音に成り下がってしまいます。
トップの6AS7を使った3極管シングルアンプは、なめらかで喉ごしの良いのが個性ですが
こちらはちょいと引っかかりのある迫力満点の音です。
ヴォーカルや金管楽器、パーカッション類のリアルさ、ベースラインのスムーズさは、この
アンプならではです。特に金管楽器やパーカッション系のリアルさには(生音を知っている
だけに)ドキッとさせられます。これに比べ3極管アンプや半導体アンプで聴くそれは、まった
く精彩を欠いたものに感じますね。
そうそう、この6V6なる真空管はギターアンプにも使われていました。


高1チューナー作ったぞい。


大きなツマミ2個がチューニング用

さて、6V6のガッツな鳴りっぷりを楽しんでおりましたが、ほとんどはNHK第一を聴くのに
使っているという有様なので、いままでのラジカセのチューナー部分を利用した音質が気に
なりだし、真空管式の高1チューナーを作りました。

高1とは高校1年生ではぜんぜんなくて(あたりまえだ)アンテナから入った電波を選局し
高周波のまんまで1段増幅し、それを同調回路を通して検波するという方式のことです。
現在標準の形式、スーパーヘテロダインと比べ実にシンプルです。音の方もスーパー方式
特有のスースーいうノイズもなく(スースー言ってるからスーパー?)AVCもかかってない
のでAM独特の「コンプかかりっぱなし」な感じもなく、実に爽やかな音で受信できます。
AMって意外と音がいいんですよ!

まず高1コイルが必要になるのですが、これはあっさり見つかりました。ところが使えそうな
バリコンが見あたらない・・・。アンテナコイルと検波コイルに並列に入り、同軸で容量が変
えられる2連バリコンがないのです。スーパー用のはあるのですが、2つのバリコンの間に
シールドがなく発振は必至。同じくスーパー用の3連バリコンの外側2つを使えばいけそう
ですが、こんどはぴったりの容量がなくボツ。2万円出せば特注で作ってもらえるらしいの
ですが、そんなお金はございましぇん(^^; 無い頭をしぼっていろいろ考えたのですが、結局
ぴったりの容量が入手できる2連ポリバリコンを2個使うことにしました。選局はバリコンに
取り付けたツマミを両方の手で同様の回転角になるように慎重に回し、受信できたらそれ
ぞれのツマミを微調整するという、えらく面倒な作業になります。しかしこれ以外方法はなさ
そうだし、だいたいが1局しか聴かないのでこれで行くことにしました。

検波は真空管のプレート検波を試したかったのですが、ボリュームを入れるには真空管が
余計に一本必要になりそうなのでゲルマニュームダイオードで行うことにしました。
ダイオードの後にボリュームを入れ、電流を多めに流した6C5を終段に持ってきました。
高周波増幅は上の6V6にも使用した6J7です。トップグリッドなので実に勝手がよろしい。
ケースは、ホームセンターで買ってきた1ミリのアルミ板に、ラワン材で作った木枠を取り付
けて作りました。

ダイオード検波の欠点は、検波される高周波信号がある程度大きくないと音が歪むことで
す。これはかなり大きいアンテナを用意しなければならないと覚悟していたのですが、ちょう
どいい具合に寝室に横倒しに置いてあったベッドのスプリングへ接続したら、これが結構使
えるんですね。ベッドアンテナ(?)です(^^;


どれもこれも懐かしく涙ちょちょぎれる部品・・・


終段は6C5、うれしはずかしメタル管(?)


内部。検波コイルの配置をなかなか決められず苦労しました。


久々の新作!!
省エネ3極菅アンプ(電源トランスレス・・・ちと怖い!?)

久々の新作です。
といっても昨年の夏は娘の出産祝いに「6CA7シングルアンプ」を製作したのですが、
小さな子供のいる家庭用なので、リードのパンチングメタルカバー付きケースで製作。
なので、どうにも絵にならず・・・あのケース実用的なんだけど、デザイン的にもう少し
なんとかなんないもんでしょうか・・・。値段のわりにはなんかなぁ〜・・・って感じなんで
すね。これまでずいぶん愛用してきましたが・・・。

というわけで久々の更新です。



製作の動機は・・・
いつも寝室では上で紹介している「6AS7シングル」を鳴らしているのですが、
夏季はより発熱の小さい「6V6シングル」に取り替えて鳴らしていました。
ソースも懐メロやオールドロックだったので、まあ楽しんでいましたが、新たに
購入した「小編成のクラシック全集もの」とはどうも相性が悪く、「3極菅アンプ」が
欲しくなったのです。しかも発熱量の少ない・・・。「6V6シングル」でも夏は結構
発熱が気になるのですね・・・。
しかも音は鳴らさず、眠りに付くまで明かりを消した状態で真空管の灯りを見てるの
が好きという悪癖(?)もあるので、消費電力が少ないことが今回の製作最大の
キモです。
(まあ、アンプ等オーディオ系の電源にはタイマーをかませてあり適当な時間に電源
が落ちるようにはなってはいるのですが・・・。)

出力は最低3Wは欲しいところ。
しかし、たかだかこれくらいの出力の3極菅アンプを製作するとしても、消費電力やら
発熱を抑えようとすると、なかなか大変なのが真空管アンプの世界ですな。
で、電源トランスレス、出力管はヒータ電力が小さく、効率のいい12BH7Aを選択。
これを2ユニットパラレルのプッシュプル構成にすることにしました。

ヒーターをACラインで点火するのは嫌だし、かといってヒータトランスを使用すると
OPTと磁気結合してしまい「電源ON即ハムノイズ」となりそうだったので、ヒータ点火
には24V−1アンペアのスイッチング式ACアダプタを使用することにしました。
(PSEマーク義務化以前に投げ売りされていたものを買っておいたので、それを使用
しました。たしか100円そこそこだったような気が・・・。)

シャーシ上には電源トランスやチョークコイルが存在しないので、筐体は3ミリ厚の
アクリル板をスペーサーを介してサンドイッチ構造にしたものを使用し、管の発熱も
少ないので、プリント基板を使用しています。真空管の穴あけには木工用の自由錐
を使用しました。ホールソーを用意しなければマズイかな・・・と思っていたのですが、
やってみると、案外これでけっこうまとな穴をあけることが出来ました。
12BH7Aのプッシュプルアンプは、テルミンの練習用アンプを製作した時にずいぶん
いじったので、回路や基板はその時のものを踏襲しつつ多少アレンジを施しました。
アクリル板は透明蛍光ピンク。電源表示LEDもピンクです。(悪乗り?!)

NFは5dbほど。あまり感度も必要ないので初段、位相反転には12AU7をあてて
います。管は全て手持ちのエレハモ球です。
パーツは真空管系の在庫整理という感じで、新しく購入したのはイチカワのOPT
「ITPP-3W」と筐体に使用したアクリル板のみという低出費で済みました。

B電源はACラインを直接半波倍電圧整流したものを、ヒータ点火用の24Vでかさ上げ
し、47Ω3本のフィルター抵抗でのドロップ分を補っています。
これによりOPTのB端子で270Vを確保しています。半端整流とはいえ、プッシュプル
回路だし、120μX6本(バーゲン品です。)の効果とあいまってハム音はまったく感じ
られません。

ACラインの極性を合わせないと「感電!!」という怖いアンプですので、電源スイッチは
両切りとし、ネオンランプを使った「検電回路」も組み込みました。
コンセントに差し込む際は、電源スイッチを切り、「チェック端子」に指で触れます。
このとき、ネオンランプが点灯しない極性でACプラグを差込み、やおら電源スイッチを
投入します。

ヒーター用のスイッチングACアダプタのON−OFFは100VAC動作のリレーを使い電源
スイッチと同期してON−OFFされるようになっています。
(電源を入れない状態でのこのアダプターの消費電力は、ほとんどゼロです。)

消費電力はB電源、動作中のACアダプターともに20W程でした。
4W出力の3極菅プッシュプルアンプが40Wほどの消費電力で動くのは、けっこうギネス
ものかも知れません。

このアンプ、1Vほどの入力で無歪4Wが取り出せます。
音は貧相な外観にそぐわず、小憎いほど・・・いや小憎くたらしいくらいに「3極菅アンプ」の
それです。オモチャみたいに小さいOPTですが、さすがプッシュプルなので低域の量感も
たっぷりです。結構満足のいく仕上がりでした。うれしいなぁ〜ん。

今後このアンプは寝室専用とし、仕事場へ上の2台のアンプを使ったマルチアンプシステム
のセットを組みたいともくろんでいます。
まずは、ずっと寝かしたまんまにしてあった38センチウーハー用の箱作りあたりからかな。
ハードエッジのPA用ユニットなので楽しみです。

このシステムでツェッペリンやらジミヘンを再生しつつ仕事をする環境を整えるのが、当面
の目標ですかね。
50歳を過ぎて、また青年時代のようにオーディオの泥沼にハマってみるのも一興かと・・・。


電源トランスレスパワーアンプ第2弾!!
6BQ5プッシュプル!

上の12BH7A電源トランスレスプッシュプルアンプで、一応の結果を得たのに気をよくしての
電源トランスレスパワーアンプ2作目です。

電源トランスレスアンプの利点はなんといっても製作コストが安く済むこと。それと軽量化が
計れることです。3年前の足の骨折以来重い物を移動させるのに不自由する身の上になって
しまったこともあり、軽いことが何とありがたいことか・・・。

最初、AB1級で設計していましたが、こやつ(ソブテック6BQ5)やたらグリッド電流が流れ
やすく、12AX7のPK分割位相反転回路ではドライブに不安が出て来ました。(6BQ5ってこん
なにグリッド電流流れやすい球だったっけ??)

はじめPK分割の位相反転段の抵抗値は標準的な47KΩを使用しました。ところがプレート側の
振幅がやたら小さい。試しに12AU7でテストしたところ、振幅はカソード側と同程度とれるものの
波形がグシャグシャ・・・。バイアス電圧以前からこんなありさまなのでした。とほほ・・・。

で、結局抵抗値を22Kまで下げてみると、プレート側、カソード側でそこそこ電圧がそろい、波形も
きれいになりました。
しかし、抵抗値を下げたことでこの段の損失も増え、振幅が取れないのは相変わらず・・・。
最終的によりバイアスが浅くて済むA級プッシュプルへと変更してしまいました。このへん電源トランス
が無いと楽チンですね。。。

ギター系のページでは「シャリッと歪む」とか形容されているソブテック6BQ5ですが、このへんが
原因かもなぁ〜・・・。所詮「亜種」に過ぎないのかなぁ〜・・・この6BQ5。
で、そんなこんなでゲイン不足となり、当初予定のNF量16dbは無理で10dbとなってしまいました。
1V入力で9W強の最大出力が取り出せています。

音はというと、なんとも懐かしい音・・・・なんとも典型的な多極管プッシュプルの音です。
ボクは「漠として白い低域、コリっとした中高音。」などと表現したりしますがまさにそんな感じの音です。
弦もきれいだし、ミュートトランペットやサックス、金物パーカッションの表現力が特に素晴らしい!
ベースの倍音構成もボクごのみの質感です。
高校時代、視聴覚室にあってずいぶんボクが修理とか手をかけてやった、ビクターの6BQ5プッシュプル
プリメインアンプの懐かしい音を思い出してしまいました。NF量はこんくらいでかえって良かったかも。

出力トランスは最近イチカワ製ばかり使ってます。性能としては多量にNFをかける場合は若干スタガー
に気を配った方がいいかも。ノグチのもいいけど塗装が粗悪ですぐ剥げる・・・。管球アンプにとって
トランスはビジュアル的に重要ですからね・・・。ハゲるのはボクの頭だけでたくさんです(爆)

しばらく寝室で使用してみようと思ってます。(ほんとはパソコンでの作業用モニターアンプとして作っ
たんだけどね。)


後日追記・・・・・・・
この後6BQ5をJJ製に変更しグリッド電流の問題が解決したので、PK分割位相反転段の各抵抗は
33Kまで上げ、NF量も若干増やしました。

でも、ソブテックでの初段がひーひー言ってる音も、ロックや演歌では捨てがたいので、47Kではなくて
33Kです。
こういったソースではもっとNFを減らしたほうが気持ちいいんですが、クラシック系だとコントラバスが
やたら「ボーボー」いいだすので、まあこの辺が適値かな?

オーディオ的には高ゲインの5極管を初段に持ってきて、PK分割にはパラ接続の12AU7あたりを持って
くればベストなのは百も承知なのですが、ヒータ点火用ACアダプタの電流容量の都合で150mA管2本し
か使えないというシバリもあるのですな・・・実は。
(しかし、ボク好みの音になるかどうかは???ですね。ボクの場合オーディオ的な合理性と、好みの音と
いうのは、どうも乖離するのが常なので・・・。)


この状態でしばらくは寝室用アンプとして居付きそうです(笑) 
音がおとなしくなったので、いろんなソースをそつなく鳴らしてくれています。



初段+位相反転の12AX7はプリント基板で。
6BQ5は発熱を考慮し、青色のアルミパネルにマウントしました。
出力トランスはイチカワ「ITPP-10W」。

矢印のビスが検電回路の検知端子です。いわば命綱。
コンセントの片側が直接このアンプのグランドへとつながっています。もしコンセントのアース側でない方を
うっかりこのアンプのグランド側につないでしまうと、入力端子、出力端子は勿論、このアンプにつながれた
機器が金属製のボディーだったりすると、その全てが触ると「感電」する恐ろしい物体と化します。
なので、決して皆様にお勧めできる方式ではありません。
「よい子はまねしないでね!」どころではなく冗談抜きでマジ命がけです。

このアンプのプラグをコンセントに差し込む際は、まず電源スイッチを切り、試しにコンセントへ接続し
このチャック端子を指で触れてみます。
この時、このチェック端子の下に取り付けてあるネオンランプが点灯しなければOKなのですが、
もし、点灯した場合は、プラグの向きを反転します。再度チェック端子に指で触れ、ネオンランプが点灯しなければOK!
ここでやっと、「やおら電源スイッチON!」という具合です。

この辺の自動化も考え、回路も起こしたのですが、やめました。
やっぱり自己確認が一番の安全策!燃焼機器や車の例もあるしね・・・。


せっかくスケルトンなので、底からの眺めも・・・・

08年5月現在、絶縁トランスをかませ、PCのモニターSP(YAMAHA NS−90)のドライブに
使用しています。WEBラジオでブルースを仕事のBGMとして流すことが多いので重宝してます。


絶縁トランス


電源トランレスアンプ第一弾「12BH7Aパラレルプッシュプル」は、同様に絶縁トランスを介して
現在は寝室で活躍しております。


38センチハードエッジ高能率ユニット、コーラル「15K−11」中心のマルチアンプ構想。

いままでは「ダンスミュージック」制作用のモニターシステムとしての性格が強かった仕事場の
システムを、「ロックを気持ちよく鳴らすシステム」へと改変する計画が進行中です。

ダンスミュージックなるものは、150Hz〜30Hzの音決めで勝敗が付くのです。ある意味「実用」
の音楽ですからねぇ〜踊るための。
というわけで、ヤマハ「NS10M−STUDIO」+70Hzでつないだfc=35HzのTQWTサブウーハ
という構成でした。NS10Mはコード系やらハイハットなど、高域パーカッションのバランスや音色が
確認できればいいという役割で、音の質感云々は二の次でこと足りていたのです。
その前はBOSEの301MMを使ってたこともありましたが役割的には同様でした。

両方ともイコライジングに敏感に反応するタイプのシステムで、結構使い勝手はいいのです。
いわば物差しなわけで、ある程度の「普遍性」と「標準的鳴り方」が必須条件でして「好み」などは
二の次なわけですね。はっきりいって2機種ともボクの好みからはかけ離れた音だったんです。

しかし、本格的な「ダンストラック」を作る機会が減り、全ての音をPC上で制作できるようになってからは
ちょいとしたミキサーとモニター両側へ設置したスピーカシステムで済むようになってしまいました。


そこで以前購入し使う機会を狙っていたウーハー、「コーラル15K−11」を中心としたマルチアンプ
システムへと移行する計画を立てたという具合です。
「標準」を度外視し、ひたすら「ロックを気持ちよく鳴らすシステム」の構築が目標です。

このシステムの大立役者「コーラル15K−11」

さてこのウーハー、ショートストローク、ハードエッジという今ではちょっとお目にかかれない代物です。
JBL「D130」などと同様な性格の38センチユニットです。

ウーハーというより、キーボードアンプやベースアンプ用に設計され使用されていたユニットと想像されます。
(20数年前に購入し、いままで寝かせてしまいました・・・。もう4本未使用で所有しています。)
センターキャップこそ小ぶりだけど、エッジ付近を指でたたいた感触や音も、JBL「D130」に似ています。
高域再生限界は公称4kHzということになっていますが、スパッと減衰するタイプのユニットではないですね。

これを中心とし、高域をハイパスフィルタを介したアンプでドライブしたフォステクスの業務用ツイーター
「300HT」で補い、さらにローパスフィルターを介したアンプでサブウーハーを鳴らし、低域を補うという構成の
マルチアンプシステムを組もうという計画です。

ウーハーの高域、低域はそのまま野放し状態なので、本来のマルチアンプシステムとは言いがたいのですが、
それぞれのフィルターのカットオフ周波数は連続可変になっており、かなり細密にクロスオーバーポイントを
追い込める構成になっています。
また、ツイーター用のフィルターのスロープもー6dbとー12dbを選択できるようにしてあります。

ウーハーはfd=60Hzのバスレフ箱を自作し、それより低い周波数はサブウーハーへとつなぐ構成にしよう
と思っています。(このウーハー、さほど低い周波数の再生は期待できないので。)

フォステクスの業務用ツイータ「300HT」

15K−11の性格から推して、「とりあえずシャカシャカと野卑に元気に鳴ってくれればいい」
ということでコイツを選択しました。(なんたってロック用のシステムですから!!)

一応低い方は1.5kHzまで出ることになっています。−6db/octでつなぐことも考慮しての
選択です。

カットオフ周波数連続可変、スロープ切換機能付きハイパスフィルター

オペアンプ「NJM5532」で構成。
−6db/octと−12db/octを選択でき、カットオフ周波数も連続可変できるようにしてあります。
24VのACアダプタで動作します。

ローカットフィルター+極性切換

コンデンサによるローカットフィルターと、極性切換のためのスイッチを組み込んであります。
アンプとツイーター間へ挿入して使用します。

−12dbはもちろん、−6bdでつなぐ場合でもツイーターをベストな位相で鳴らすめの物です。

ローカットフィルターは、接続不良等によって不用意に発生したハム音やクリックノイズがら
ツイーターを保護するためのものです。

さてさて、部屋の片付けが終わり、ウーハーの箱もでき上がり、めでたくシステムが完成!!

めでたく完成!!


いちばん大変だったのは片付け。」なにしろ3台の8チャンネルミキサーを中心とした
フルパッチミキシングシステム+8チャンネルオープンデッキ+エフェクターの数々+
アナログシンセ類・・・30年近く前の音楽制作システムなので全てがでかい重い・・・
(泣・・・下の写真がそれです。



写真左側にはオープンデッキ類、右側にはアナログシンセが置いてあった・・・。

写真ではBOSEの301MMが映ってますが、片付けの直前にはヤマハのNS−10M 
SUTUDIOを使用していました。(3万円で売れました(^^)

スピーカーシステムです。
大きさは高さ1000ミリ、巾450ミリ、奥行き310ミリのバスレフBOXです。
ランバーコア合板が手に入らないし、足を骨折してからはサブロクの合板を手挽きで
挽くのもままならない体になってしまったので、以前利用したことのある「SUTORIO
へ今回もオーダーしました。

指定寸法にランバーコア合板を高精度で切断、穴あけ加工等をしてもらえます。
今回は値段の安いラワンランバーコア合板でオーダーしました。

なんたって加工精度はバツグン!!
ホームセンターでカットしてもらうと、平気で2〜3ミリは寸法が狂っているので、短い
部材に合わせてカンナがけ・・・とほほ・・・「いったい何のために切ってもらったの?」
という経験もしているので、実にありがたい存在です。

ハタガネなんぞ使わなくても、スピーカーBOXぐらいドンピシャで出来ちゃいます。
まあそれなりに「お高く」付いてしまいますがなにしろプラモ感覚で組み立てられるので
楽チンです。恐るべき精度ですのじゃ!!



アンプは低音用には上で紹介した「6AS7Gシングル」、高音用には「6V6シングル」
を使用。6V6はエレハモ製からJJ製に変更しました。6L6GC並みのビッグボトル。
とてもていねいな作りの球です。以前付いていたエレハモ製は、ユニットの角度は揃っ
てないし、ガラス部分がベースにひん曲がって付いてるしで、真空管を露出させた
デザインには不向きな球です。
(ただし、僕の耳では音の違いは感得できません・・・。)

サブウーハー用パワーアンプ+グラフィックイコライザ+フィルター類




パンチングメタルのカバーが付いたケースは、サブウーハー用のアンプです。
サブウーハーの箱は1個ですが、左右のユニットはそれぞれ左チャンネルと
右チャンネルにつながれています。

サブウーハーのBOXにはコーラル「FLAT10U」が付いています。不思議に感じ
ると思いますが、このシステムはもともと以前やっていたシンセバンドのライブ用に
作ったものなのです。内部構造はいわゆる「TQWT」になっていて、30Hzまで出
すことが出来ます。これをサブウーハーとして流用しているというわけです。
ユニットがフルレンジといはいえ、ちゃんとサブウーハーとして機能しています。

グライコはウーハー(コーラル15K−11)のF特補正に使ってます。8KHzあたり
にピークがあり、4KHzあたりの付帯音が付いてる。センターキャップの影響だと
思われます。

右側の3段重ねはフィルター類です。上から、ハイパスフィルター、ローパス
フィルター、サブウーハー用ローパスフィルターです。

最初は、ウーハーの高域を補うためにコンデンサ1個でツィータをつなぐというような
簡便な感覚でハイパスフィルター1個でつなぐつもりでしたが、このウーハーさすがに
楽器用。かなりのジャジャ馬でして、6db/octではつながってくれませんでした。
なまじ多機能なハイパスフィルターを作ってしまったのもいけなかった・・・。
徹底的にベストな状態へと追い込まなければ気が済まなくなってしまったのでした。

結局、クロスオーバーを3kHzに取り、ローパスフィルターも作るはめになってしまい
ました。減衰カーブは12db/octです。

新たに製作したローパスフィルター

カットオフ周波数は3kHzに固定。「アッテネータつまみ」だけが付いています。


プリアンプとCDプレーヤー

プリアンプは70年の初頭パイオニア製「SC−70」、CDプレーヤーはビクター
「XL−Z221」です。D/AコンバータのバッファーはNE5532に交換して
あります。5mの同軸ケーブルを使用し、操作しやすい部屋右側のラックに
設置しました。SC−70のAUX2にはPAiA社製ミキサーキットが接続されて
いて、たいていの機器が接続可能になっています。

まだまだチューニング&エージング途上なのですが、まあ満足できる音に
なりつつあります。

2008年3月記・・・
まあなんとか2WAYでの満足レベルには達した感があります。高域に使用
していた「6V6シングル」は現在中国製小型ST管による「6L6−3接」へと変更。
そして現在、3WAY化へ向けて模索中です。

なんたって僕にとってこれは「盆栽」。ちょこまかといじるのが楽しいのです。

画像は暇を見て。


2008年5月、3WAYへと進化しました!

2008年3月の時点で一応2WAYでの完成をみたようです。
しかし、こういった高能率大口径ウーハー+ツィータによる2WAYシステム全般に言える
「欠点」がどうも耳に付いてきてしまいました。

喫茶店など業務用では問題にならないかもしれませんが、自宅システムならではの問題・・・
「小音量時にどうもバランスが悪い」「ウーハーとツィータのつながりが悪い」「中域が不足」
などなど、特に小音量での再生に不満が出てきました。

で、3WAY化とあいなった次第。
まず、どうも「ホーン臭い」音の元凶「6V6シングル」を6L63結へと改作しました。
6L6はCLASSIC-CHINA製のスモールSTを使用しました。
ハカマ部分こそ短く、プレートの形状も角型ですが、往年の「42」を彷彿とさせるデザインです。
NFBはヒヤリングで細かく調整。これによりツィータ高域の暴れはほぼ解決しました。


さて、次は中域用のアンプです。
3極菅アンプだと、エレクトリックギターやブルースハープ、はてはウッドウインドや金管系の楽器が
しょぼくなってしまうという経験をずいぶんしてきているので、多極管でいくことにしました。

僕は3極菅アンプをもって全て解決という考えは持っていません。BGM用としては最高かもしれ
ませんが、楽器によってはまったく生気を欠いた音がすることがあり、アンプとしてはむしろ
「かたわ」な存在という気がしています。
これは二十歳代という、もっとも多感な時期にさまざまな組み合わせでマルチアンプシステムを組んで
いた頃の(まさにのめり込んでいました。)経験からです。
(しかし、今かかわっている「テルミン」のアンプには3極菅アンプが最適です。多極管は使えません。
まあ結局は、音楽の聴き方やソースによるTPOの問題なのでしょう。)

といって多極管シングルではいわゆる「ペントード臭い音」となってしまい、マルチアンプシステムの
構成要素としては、後々苦労しそうです。

で、行き着いたのは「89YによるA級プッシュプル」。89を選んだのは、他の2台がST管によるアンプと
なってしまったからという単純な理由からです。使用したのはシルバニア製の、いわゆる「茶バカマ」。
かなり古めのいわゆるNOS管ですが、動作はまだまだかくしゃくたるものです。製造からゆうに60年
以上は経っている球でしょう・・・。
トップグリッドであることを除いては、「6ZP1」に良く似た構造です。しかし「42」と同程度の出力が
取り出せます。オーバードライブされたギターが実にクリスピーに鳴り、大満足の出来!!

NFBを可変できるようにしてあり、音の表情がおもしろいように変わります。チューニングの楽しみが
ひとつ増えました。

次いで、ハム音が気になっていたスーパーウーハ用のフィルターも新調しました。
NJM5532DDによるバッファーも組み込んであり、ウーハーとスコーカーをつなぐフィルターは
アンプの入力インピーダンスが大きいので6db/octのCRによるパッシブフィルターとしました。



アルミケースに組んだパッシブフィルター
クロスオーバー周波数は860Hzです。

問題はスコーカーです・・・。
スコーカー専用ユニットは高い! で、フルレンジを流用ということで進めました。
最初はダイドーボイス「DS-16F」をコイズミ無線オリジナル箱「BB−16」へ入れたものを
試しました。

「P−610に匹敵」なるコピーに、思わずほろりときてしまい購入しましたが、これは使えません・・・。

2〜3kHzあたりに恐ろしいピークがあり、全帯域でBGM的に鳴らすならいいかもしれませんが、
向き合って音楽を聴くにはまったく役不足です。しかし、この業界某氏による「P−610に匹敵」
なるコピーはP−610に対して失礼きわまりないですね。
本気でこのような発言をしたとすれば、既に「業界にご君臨」は難しい身体条件になっていると
判断せざるを得ないでしょう・・・(苦笑

むしろ同時期に発売されていたローコストユニット、コーラル「6A7」にそっくりな音でした。
音に表情が乏しく、スネアに薄くかけられたリバーブなど、細かいディテールが再生できません。
(僕はパイオニアのPE−16や、ナショナル20PW09(これは寝室で現役)など、当時のフルレンジ
の名機といわれる国産ユニットは、リアルタイムで使った経験があり、音も熟知してるつもりです。)

でも、このBOXはなかなかいい出来です。1本¥2800は安い!! サブシステムとしては十分
使えます。ユニット込みステレオ分で¥1万円強という価格はけっこうお買い得かも。

さて、「DS-16F」にあっさりふられてしまったので、次は何にしようか迷ったのですが
けっきょく以前にもスコーカーとして使用したことのあるFOSTEX「FEー103系」でいくことにしました。
はじめは「FE−103E」を考えたのですが、これも3KHzあたりの暴れが気になりそうだし、
ドコドコ重い低域に、シャカシャカ言ってる高域がのっているというキャラなので、肝心の中域が
引っ込んでしまう危惧もあります。(もっと上の周波数から使うと上手くいくのだが・・・。)
そこで、今回は「FE−107E」を使ってみることにしました。防磁型のユニットで、「FE−103E」
よりはおとなしい音がしそうです。

BOXは同じくコイズミ無線オリジナル「BB−8」です。大きさはH:205×W:135×D:85(mm)で
値段はなんと1本¥1000! 他の部材の板厚は12ミリと問題ないのですが、背板が薄い!!
まあ中音用だし吸音材も割りと多めに入っているのでこのままでいくことにしました。
ただ、ビビリが発生しないように、背板はいったん外し、たっぷりとボンドを塗り、再びネジ止めした後
トランスを重石代わりにして一晩置いてから使用しました。

この箱は容積が小さいので、今回のようにスコーカー用ならいいのですが、フルレンジではキツイかも。
まあ、PC用モニタースピーカとしてなら何とか使えそうですが・・・。

08年5月31日現在、暇さえあればちょこちょこチューニング作業をやってます。まさに「盆栽」です。
なにより小音量でも中域不足にならず、ギターも気持ちよく鳴ってくれるのがうれしいですね。



位相合わせ・・・・
こういったシステムの場合、シビアに効いてくるのが各ユニットの位相です。
ひと通りいじくりまわした結果、現在以下のように落ち着いています。

スコーカー、ツィータは12db/octでつないでいるので、常識的な逆相のほうが良いようです。
ウーハー、スコーカーは6bd/octなので、けっこう迷うところなのですが、同相で落ち着きました。
(各振動面の位置調整をしっかりやれば同相でいいわけですが、ラフなので)逆相も試しましたが
同相のほうがベースの倍音の乗りがスムーズで、ベースラインの聴こえかたも自然なようです。
スコーカーをドライブしているアンプ「89Yプッシュプル」のNFB量にも影響されるので、今後変わるかも。
(2008年7月記述)


ウーハ、スコーカーのクロスオーバー周波数を1KHzに変更しました。
ここらへんはロックを再生する場合けっこう微妙に効いてきたりします。欲しいのはライン録りされた
ベースラインのスムースな再生・・・。38センチハードエッジウーハーを使っているのも目的は同様。
ベースだけ聴いているのならスルーの38センチハードエッジユニットだけでいいのですが、音楽ソース
の場合、スコーカーやらツィータが必要になるわけで、この辺の摺りあわせが腕の見せ所なんです。

通常分割振動による歪みを避けるため、ウーハ、スコーカー間のクロスオーバー周波数は600Hz程度にして
減衰カーブも12bd/octに取るのがまあ普通・・・。
しかしこれだと、ベースのフレーズが不自然になってしまうんですね・・・。なので減衰カーブも6bd/octに
選んであるのです。しかしまだまだベースラインのスムースさに不満があり、今回の周波数変更となった
次第。

次いでスコーカーとして使用しているFE−107Eの高域側クロスオーバー周波数を4KHzへと変更。
もう少し上の帯域まで89Yプッシュプルのテイストを味わいたかったからです。
FE−107Eは5〜6Kあたりからいわゆる「紙臭い音」になってしまうので、4KHzまでの拡大にとどめました。
しかし、これによりエレクトリックギターの詰まり感がなくなり、ツィータ(フォステクス300HT)とのつながりも
ずいぶん自然になりました。
(2008年9月記述)


ウーハー、スコーカー間クロスオーバー周波数変更再び。
現行の1KHzから2KHzに変更しました。
小音量でのバランスは良くなったものの「ベースの倍音がどうも不自然でフレーズが生きてこない。」
「スネアの胴鳴りと響き線が分離してしまう。」等々の不満が・・・まあ、この辺は3WAY構成の宿命なんですが、
どうも気に入らない・・・。

そこで、ウーハー、スコーカー間のクロスオーバー周波数をオクターブ上げ2KHzに変更してみました。
結果、結構いい具合になりました。スコーカーは2KHzから4KHzの1オクターブしか受け持たないという
構成になってしまいましたが、求める音へは1歩近づきました。
2KHzというのはヤマハNS−10Mをはじめ、多くのモニターシステムに採用されているクロスオーバー周波数
でもあります。

歪率では確かに不利かも知れませんが、この2KHzというクロスオーバー周波数は音のまとまりという点からは
意味のある周波数ポイントかも知れません。(2009年11月記述)

スーパーツィータを追加。

これはどうもオーディオを趣味とし、歳を重ねてきた者の通過点みたいなもんですね。
つまり、加齢と共に落ちてきた高域の聴こえを補うためのハードによる方便・・・。
まあ、言わば耳の老眼鏡というわけです。

まだ若い頃、お年を召した方がけっこう高域が出そうなシステムに、スーパーツイータを
増設しているのをオーディオ誌で見るにつけ不思議に思っていたものでしたが、やっと
合点がいく年齢になってしまいました・・・(泣

いま使用しているツィータはフォステクスの「300HT」という型番。オーディオ用というより
PA用途の製品。周波数特性のグラフをみても15KHzで6db落ちという、もともと超高域が
弱いユニットなのですが、そのぶん4〜5KHzあたりの表現力は、メーカー製システムの
ただ「シンシン」「シャンシャン」言ってるだけのツィータとは一線を隔するもの。
しかし、耳が弱ってきたこともあり、15KHzで6db落ち、その上はスパッと落ちてしまうという
弱点が耳につくようになってきてしまいました。で、今回のツィータ「AT-7000」の買い増しと
あいなった次第です。

まず、昨日到着したAT-7000を今までの300HTと置き換えて試聴してみることにしました。
AT-7000の能率は106dbと、これまでの300HTと変わらないスペック。
AT-7000は4KHz以上から使用できることになっているのですが、下限ギリギリでの使用は
ろくな音にはならないので、6KHzまで上げ、同じく6Kで繋いだ300HTと比較。

ふむふむなるほど・・・超ハイファイな国産高級システムの音ですね。パイオニアの20年ぐらい前の、
1本30万円はするシステムの音はこんな感じ。高域の抜けが抜群に素晴らしく、高級感あふれる
「シンシン」「シャンシャン」を聴くことができました。しかし、シンバルの「打点」の相違やミュートの具合
などの表現がおおざっぱで、この辺は300HTの方が数段勝っています。
この表現力の違いは、ベースの雰囲気にまで影響を及ぼします。既に言及されていることですが、
身を持って体験し、まさにオーディオ道楽の真骨頂を体感した1日でした。

実は、うまく行けばツイータの交換だけで「一件落着」かなと、淡い期待も持っていたのですが
そうは行かないのが、この道楽の底の無さなんですね・・・。

結局は、当初の計画通りAT-7000は300HTの補佐役としてスーパーツィータとして接続することで
落ち着きました。具体的には1μのコンデンサと減衰用の18Ωの抵抗をを直列に入れ300HTとパラに
接続。この18Ωは、0Ωからはじめてカット&トライの結果です。結局カットオフはうしろにズレまくりで
単に抵抗を介してパラに接続したのとあまり変わらないのですが・・・(笑

コンデンサの値を小さくする方向でもいろいろ試しましたが、いまいち求める音とは違う方向へ行く気配。
かといって定抵抗型のアッテネータまで動員する気にもならず、抵抗1本で済ませました。しかし、この
「香り付け」程度の鳴らし方でも、高域の詰り感がなくなり満足のいく高域に変身してしまいました。

AT-7000は通常のツイータとしては使いずらいユニットかも知れませんね。個性が強すぎます・・・。
スーパーツイータとして調味料的に使うのが合っているかも。
そういえば仕様書にも「ホーンスーパーツィータ」と明記されているし・・・。妙に納得。

ついでにスコーカーとして使用しているフォステクス「FE107E」をドライブしている「89Y-PP」のNFB量を
真面目に(?)検討してみることにしました。
この値はウーハーとのつながりの自然さに対して大きく関わっている気が以前からしていたのですが、
いつもその時の気分まかせでテキトーに設定していたのです。

まず、テストトーンとして具合の良さそうな3Hzのパルス波をアナログシンセサイザーでこしらえ
この「パツ、パツ、パツ」という音を再生した時、ウーハーとスコーカーがあたかも1個のユニットを鳴ら
しているような自然な音になるように「89Y-PP」のNFBの量を決めました。
NFBを変えると音量も変わってしまうので、最初はけっこう大変でしたが、いじっているうちに勘所が
会得されてきました。
少なすぎても、また多すぎても、音に一体感が無くなり、微妙なポイントが確実に存在するようです。
異質な物を一緒に鳴らして一体感を得ようとしているのですから、スコーカーの制動ぐあいを
ウーハーのそれと合わせてやる必要があるのだと思います。感覚的にですが最適値は-8dbほどに
なるようです。

また、ウーハーとスコーカーをつないでいるー6dbCRフィルターのクロスポイントを2KHzから1.5KHz
へと変更しました。ウーハーの2KHzあたりからのレベル落ちが気になってきたからです。
更にウーハーのクロスオーバーを3.5KHzまで上げることのできるツマミをフィルター内へ追加しました。
今はこのツマミを2KHzあたりまで上げてクロスさせています。スネアドラムがやや痩せて聴こえていたのが
改善されました。

それと気になっていたツイータとつなぐ4KHzのLPFも、これまでの「準バタワース型」から単純な2次
CRフィルターへと改作しました。つながりが自然になったように思います。


気になったのは自分の耳の加齢による高域の劣化・・・。
いろいろ調べていたら面白いソフトを発見!耳のチェックにどうぞ!

http://www1.ocn.ne.jp/~tuner/jibika.html

やっぱりボクの耳、12KHzあたりから落ち始め16KHzではかなり怪しい特性になっておりました(汗


追加以来22日ほど経過。AT-7000のハイカットコンデンサを0,33uに変更しました。
AT-7000の音のクセが耳に付いてきたための変更です。高音用アンプのレベルは今まで多少落とし気味に
設定していたのですが、以前のレベルへと戻しました。高域の詰り感は解消され、AT-7000に牛耳られていた
高域も「マイテイスト」へと戻りました。香辛料は少なめがよろしいようで・・・というのが「オチ」。
そういえば我が身も、近年は唐辛子など辛い物にはめっぽう弱くなりました・・・。(トホホ)



AT-7000のフレームに両面テープを貼り付け、スコーカーのBOXへ固定。
マグネット部分へ、ジャンク箱にころがっていたセメント抵抗をあてがうことで一応水平を確保できました。

2010年11月 追記

高域用6L6シングル3結アンプの出力管変更

これまで出力管「6L6」にはCLASSIC-CHINA製のスモールST管を使用していましたが、わずか3年間の使用、
しかも通電時間は週4日数時間にもかかわらず、グリッドフィンの真上やユニット支持の雲母板の周囲のガラス面
内側に、こげ茶色のシミが発生。国産管ならさしずめ20年ぐらい酷使したラジオの出力管の風情です(泣
同時に、プレート電流も徐々に減少気味・・・。

で、別な用途で「12BY7A」が入用となり、いつもお世話になっている真空管通販店「フロービス」さんへ注文するついでに
ロシア製「Tung-sol」の6L6Gが手ごろな値段だったので注文しました。
このお店、ずいぶん以前から利用させていただいておりますが、品揃えが他店とは趣を異にしていて楽しいお店です。
HPの製作記事も充実していて見応えがあります。
また、電話やメールでの応対も実際にお店に行って買い物をしている感覚で感動!。大好きなお店です。そこいらの
自動送出のメールが送られてくるだけの通販店とは一線を隔しています。JJのブロックコンも扱ってます!

交換したばかりなのでまだ正確なことは言えないのですが、ボケ球から新品への交換なので、音圧が若干上がりました。
数dbぐらいの負帰還がかかっているのですが、聴感でDFも若干上がった感じです。型番等のシルク印刷位置も揃っているし
ユニットの取り付け角度もぴったり合っているのがとても気持ちいいです。
何よりGC(GT管)よりひと周り大きいユニットと、トップとボトムへ入念に飛ばしてあるゲッターに、6L6Gの個性と魅力を感じます。
しかし、低域用のアンプに使用の「6AS7G」よりひと回り大きく感じられるる外観に、今はちょっとたじろいでおります(汗


2011年2月末 追記


ロシア、スロバキア製の12AX7特有の・・・

ロシア、スロバキア製の12AX7。これらを使用してみて気になることがある。
それは電源投入後、1〜2分後に現れる「ブツ」という一回限りのノイズだ。たぶんヒートアップ完了直前の電極やリードの熱膨張が
引き起こす音だと思う。同じくX7系の国産球、フィリップスやGE等のNOS球では経験したことはない。
EHブランドや同じくロシア製復刻「Tung-sol」、JJのロングプレート球でも経験している。左右で使用した場合でも0.5秒ほどの差で、
電源投入後1〜2分で律儀に現れる。高能率スピーカー+低帰還アンプというのがこれまでのボクのオーディオ仕様なので、ことさら
感じるのかもしれないが、気分の良いものではない・・・。ことにマルチアンプにNOS球をさんざん使っているので、すわ!管の不良?
と、心臓バクバクものなのだ。(かなりオーバーにきこえるかもしれないが、そんな心境・・・)しかし夏の高温期には出てこない。
ウーハー用アンプの初段に、最近「復刻Tung-sol」を使用していたのが、このノイズが気になりナショナル製に交換した。
NFBがかかったアンプの場合、この手の電圧増幅管の音色の差というものは、その管の増幅率によるものだと思っているので(増幅度
によるDFの変動)、ブランドや新品、NOS、中古は問わないというのがボク流・・・。
今回使ったのは、もともと妻の持っていた「卓上ステレオ」に刺さっていた球だが、数年前真空管をすべて交換。わりと程度が良さそう
だったので保存していた物だ。なんたって天下のナショナル。ロゴが昭和の郷愁をそそる。今ではパナソニックか・・・。


さて、これはなんでしょう??





実は部屋を片付けた際ぎっくり腰になってしまいました。
100本を越えるシールドワイヤを外し自作を含むスタジオ機器を運び出し
空いた床を拭き掃除・・・ところがここでギクッ! 痛てー!!

40日ほどで落ち着いたので、BOXの製作。しかし、これでまた再発・・・。
医者にはあきれられるし、未だに調子悪いです(泣

ところで・・・
低周波治療器による治療で気になるのは、医者に置いてある数台の
治療器が家庭用電池式「電子マッサージ器」の「巨大版」というか
「おためごかし」というか、まあ、マユツバとまでは言いませんが、
「ほんとに効くんかい?」という代物に見えてしょうがないという
こと。

電気製品の修理業をやっていた頃、さる治療院さんの真空管式低周波
治療器の修理を依頼されたことがあります。そのおり低周波治療器の
「治療論理」や構造を勉強させていただきました。

それまでは低周波治療器なぞは、たんに高圧を人体に流しビクビク
と、筋肉を収縮させマッサージ効果を得る物だと思っていたので、
低周波治療には、ちゃんとした治療のための系統立てられた「理論」
と「経験による実績」があることに気づかされショックを受けたもの
です。
使用する電極の極性や周波数、患部に当てる「選択導子」と患部から
出来るだけ遠い位置に貼付する「非選択導子」という概念等々全てが
「鍼灸」による治療のごとく、体系化された治療理論にもとづくもの
なのです。

が・・・
現在の「医家用治療器」の大半はは単に大仰な外観を備えただけの
「医療点数収集器」になっているような気が・・・。
「選択導子」や「非選択導子」という基本概念すら無くなってしま
っています。これって問題外じゃないの?治療行為としては・・。


しかし、効果を確実に実感できる機械もあることはあります。
いま通っている整形外科に1台だけある「干渉電流式低周波治療器」
というやつ。これは微妙に周波数の違う、比較的高い周波数を人体
に流すことでビートを取り、その周波数で筋肉の収縮を促すというも
のです。このテルミンみたいな原理の機械は確かに効果を実感出来ます。
でも効果の持続に関しては??? 強くかけすぎると後でもみ返しみ
たいな痛みが出る気も・・・。

ところで・・・
「干渉電流式低周波治療器」以外の治療器で治療を受けているとわか
るのですが、内部で治療電流のパターンに同期して、かなり大きな音
がしています。たぶん治療パターンを記憶させたROMを読み出した
比較的低圧の電流を「昇圧トランス」を介して導子に導いているので
しょう。
波形の立ち上がりを崩さず、しかも広帯域が要求されるはずなので、
かなり大型になるはずです。

しかし、ここに真空管を持ってくれば、もともと高圧で動作する素子
だし、人体が高域において、かなり大きいインピーダンスを持ってい
たとしても、波形の伝送特性はトランスを使うより良好なのではない
でしょうか。

実は上記の真空管式低周波治療器を修理した折、回路図を起こしてお
いたので、こいつを参考にレプリカを製作してみました。

その治療院の先生曰く最近のトランジスタ式のより治療成績が良いの
だそうです。これと同一の回路が2回路入った物を4台も所有している
という熱の入れよう! (もうひとつの真空管マニア?)

中身は至ってシンプル。6BM8単球による3〜1.5KHzの高圧が
取り出せる矩形波発振器。でも確かに効くんですねぇーこれ。

日本の低周波治療器開発の草分け銭谷利男氏による著作「詳説低周波
治療法」なる書籍も買ってしまったのでした・・・。